2019年7月11日 (木)
「名曲を語る」シリーズVol.2

リストはベートーヴェンの流れを汲む男性の声色タイプ、ショパンはモーツァルトの流れを汲む女性の声色タイプのピアノを弾く、このような解説から始まった今日のレクチャーコンサート。話は音楽評論家の白石知雄さん。「名曲を語る」シリーズの第2弾はリストの愛の夢。ピアニストの土井緑さんがリストの愛の夢、三つの夜想曲より第3番を弾けば、メゾソプラノの古田昌子さんが、リストの「おお、愛しうる限り愛せ」を歌った。土井緑さんは英国王立音楽院大学院修了時、故ダイアナ妃より修了証書を直接授与された人。かたや、古田昌子さんは過去30年間、イタリア、スイス、ドイツでプロとして歌ってきた人。この8月31日には兵庫県立芸術文化センター「神戸女学院小ホール」で帰朝リサイタルを行う。
スライドを見、軽妙な解説を聞きながら、これらの実演を見聞きするとその奥の世界が垣間見られて実におもしろかったしためになった。また彼らの生きた19世紀前半のパリのサロン文化を聞いていると、うちのこの建物をSalon Classicと名付けた理由も皆さんに解っていただけたかも知れない。21世紀の日常はいよいよデジタル化したドライな世界になるのかもしれないが、人間たるもの、せめてその分非日常だけでも19世紀風の潤いに満ちたアナログ世界の再現を目指したい。