2018年5月31日 (木)
この暗き洞窟のほとり

今年はドビュッシー没後100年の記念の年。それに因んでドビュッシーの歌曲が今年はよく歌われる。そのフランス歌曲の中に、17世紀の詩人トリスタン・レルミットの詩による、二人の恋人の散歩道(Le Promenoirs des Deux Amants)があり、その中の一つに「この暗き洞窟のほとり( Auprès de Cette Grotte Sombre)」がある。 詩は次のごとくである。

そこにはとてもやさしい空気が漂う   水は小石と戯れ    光は影とつるむ    その後波は動きを費やして疲れる     砂利の上のできごとで…    生簀の中に眠る   ここは昔ナルシスが死んだところ…    朱色の花の影   そして垂れ下がったメグサの枝が   その中に映って眠りの水の夢のようだ

この詩を味わいつつ、またドビュッシーのピアノ曲を聴くと いつも感じる色彩感でドビュッシーを描いてみた。(30号油彩)

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