2005年10月9日 (日)
ウイリアム・ベネット フルートリサイタル

2005年10月9日(日) 18:00~   神奈川県立近代美術館 葉山
主催: 上記美術館、 ウイリアム・ベネットフルートコースハヤマ    The Music Center Japan

ウィリアム・ベネット(William Bennett)プロフィール

フルートをジェフリー・ギルバート、ジャン=ピエール・ランバル、マルセル・モイーズの各氏に師事。ロンドン・シンフォニーの首席フルート奏者を務めた後、ソリストとして活動、同時にイギリス室内管弦楽団、セント・マーティン・イン・ザ・フィールズなどにても活躍。 映画「アマデウス」の音楽においてフルート独奏を務めた。教育者としても活動し世界各地で多数のマスタークラスを開講。オーレル・ニコレの要請により、ドイツ、フライブルク音楽大学のフルート科教授に招かれている。現在、イギリス、ロイヤルアカデミー(王立音楽院)フルート科名誉教授。 1995年1月、音楽への優れた功労に対し英国女王よりO.B.E.勲章を授与される。

プログラム
ヘンデル:      ハレソナタ A-minor                                         モーツァルト:    弦楽四重奏曲より 第2楽章                              ヴィラ=ロボス:   Modinha                                                      プーランク:     Villanelle ~ピッコロとピアノのための                   ピアソラ:      Histoire de Tango “Bordello”                                                ”Lo que vendra”(来るべきもの)                    J.S.バッハ:      アリア ~マタイ受難曲より                           ドヴォルザーク:   ロマンス                                                      ヴィラ=ロボス:   Cancao do Amor                                            プーランク:     Hommage a “Piaf”                                          ドップラー:      ワラキアの歌
アンコール;     愛の挨拶、Last rose of the summer

会場は絵画展示場の一部を使った、にわか仕立ての会場だったが、 絵とコラボレートして独特の雰囲気を醸し出した。白い蝶ネクタイで正装した ベネット氏の背後で、今、展示中のチェコの画家、シュヴァンクマイエルの グロテスクな骨盤画が笑っていた。落ち着き払った中にも茶目っ気と ユーモアのある英国紳士、ベネット氏の人柄がそのままにじみ出たような 演奏振りはもうエレガント(優美な)というほかない。フルートの微妙で多彩な 美しい音色、美しく輝くフルート、上品な口元と手指の動き、一曲が終るごとに フルートを少し持ち上げ、伴奏者を暖かく労わる優しいしぐさは心憎いばかりで セクシー。天性の賜物と見受けた。伴奏の佐藤展子さんが、クラヴィノーヴァ 以外に即興で「タバコの吸殻」缶を掌で叩いたのには虚をつかれたが アイデア賞ものだった。

 ( 日 ) ウイリアム・ベネット フルートリサイタル