2015年3月19日 (木)
エンキ(中国琵琶)&宮崎 剛(ピアノ)リサイタル

IMG_3064 IMG_3060

今日(3/19)は春雨で外は鬱陶しかったが、Salon Classicの会場はいつになくメチャ(本当はこんな用語は使わず、”大変”とかにしたいところだが、何だか今日の雰囲気が出そうなので使う)楽しかった。その目まぐるしく動くお二人の指を見ていると本当に感心する。日本に来て長年になる中国人のエンキさん、指に劣らず口も達者、これも目まぐるしくよく動く。それに日本語がお上手、しゃれっ気十分で楽しませてくれた。たとえば、「分らない」を覚えるのに「稚内=わっかない」といった具合。今日のコンサートは昨秋11月に予定していたコンサートが、エンキになったものだが、今日はエンキにゲンキを貰った。

中国琵琶というものは形すら知らなかったが、それはバチを使わず素手の指で奏でる。マンドリンの兄貴分といった形だが、それはクラシックギター調にもロックギター調にもなる。また三味線や琴の音色にもなる中国の楽器の王様だ。しかし、中国の楽器はやはり中国の楽器、私の感じたその音色は胡弓にも似て中国の陶器、青磁のような陶質をしていた。

曲は前半が西洋調、後半は東洋調だった。前半は、エルガーの愛の挨拶、モーツァルトのロンドK485、それにトルコ行進曲、ブラームスのハンガリー舞曲第5番、それにピアソラのリベルタンゴ。これらの異国情緒豊かな曲を中国琵琶で奏でると一層異国情緒がいや増した。後半は洗星海のピアノ協奏曲「黄河」より第2楽章、王恵然のイー族舞曲、エンキさん自身のやさしい風、佐々木すぐるの月の砂漠、貴海懐の賽馬。宮崎さんもいっていたが、われわれ日本人にはやはり「月の砂漠」が一番心に沁みた。音楽は国境を越えて響く万国共通語とはいえ、アルゼンチン人にはリベルタンゴが、中国人には賽馬が一番心に沁みるのだろうと想像した。

いつもの宮崎さんお得意のリクエスト即興は、今日はトロイメライ、さくら、ルパン三世、スバル、麦の歌、もう一つの曲は忘れた、その6曲だった。最後のピアノと琵琶によるアンコール曲はハチャトリアンの剣の舞。耳はもちろん、琵琶を奏でる指の動きに、感心、感動し通しだった。

エンキさん、宮崎さん、シェ、シェ。新クーラ(New cooler)=中国語のお疲れ様。