2005年11月12日 (土)
サンクト・ペテルブルグからNorthern Flowers

2005.11.12(土) 15:00~     Salon Collina
「来日は初めて」とほとんど全員がいう、ロシアの雰囲気を存分に醸した室内楽演奏者たちがSalon Collinaに集まり、音楽の面からロシアの香り高い文化を披露してくれた。盛り沢山のプログラムに観衆全員が大満足したし、演奏者たちもアットホームなサロンの雰囲気に満足していた。

音の世界   上記弦楽四重奏団の横に座って聴く。まるで自分自身も団員の一人になった気分で。目に見えない楽器をもって手を動かさずに、目配せと呼吸合わせだけをして。音世界の崇高さが伝わってくる思いがした。

精神の世界  ロシア風土を感じさせる音楽は美しさを通り越していた。 それより音楽の高み、深みへと導いてくれた。音楽の中で精神の声を聴く思いがした。文字によらず音符で書いた小説は読むのに時間がかからなかった。半時間もあればトルストイの「戦争と平和」が音で読めた。そこには次元の違う精神美があった。重厚なロシア文学や苦い歴史が分かる気がした。

歌姫の世界  6つのロマンスを歌うリュドミラを見上げていると、16世紀の画家、ティツィアーノ描くマグダラのマリアかボッチェリー描く春のヴィーナスかを見る思いがした。気高い官能と敬虔が同居したような歌姫の世界だった。

 ( 土 ) サンクト・ペテルブルグからNorthern Flowers