2014年8月21日 (木)
シャンドル・ヤヴォルカイ ヴァイオリン・リサイタル ピアノ:霜浦陽子
 写真 (114)  写真 (113)8月20日(水)18:30よりSalon Classicで最後は霜浦陽子さんと組んでシャンドルのヴァイオリン・コンサートは終わった。 三回のコンサートで今まで取り上げなかった曲についてその印象を述べよう。2番目のベートーヴェンのスプリング・ソナタは私の耳にもお馴染みだが、大作過ぎて歯が立たない。3番目はパガニーニの「悪魔の踊り」、悪魔どころか、平和のシンボルのハトが群れをなしてヴァイオリン上に急降下してきて、一斉に首を上下させてエサをコチョ、コチョ、コチョと啄んでいる情景が浮…かんだ。サラサーテの「序奏とタランテラ」。壜と壜をすり合わせたような妙な音だが、不思議と寒気はしない。7番目にラヴェルの「ツィガーヌ」。よかった。即興ができるシャンドルが少し編曲しての初演らしいが、聴いているうちに、せむし男が暗い森から出てきて奇妙で不可解な音を立てる。そこへピアノがさざ波を起こす。怒りに怒ったせむし男が奇妙なシュポ、シュポ、シュポという声を残して行ってしまった。8番目はバッツィーニの「妖精の踊り」。軽快で可愛い、明るい妖精が踊りを止めない。おどけて見せる者、大笑している者、おや、一人が延々としゃべり出した。ピイチク、ピイチク、カタゴト、カタゴトと。 この演奏が最後とあって大サービス。アンコールは今回の持ち歌のすべて、5曲を披露。観衆が喜ばないはずがない。こうして夏の夜のフィナールは終わっていった。38歳のシャンドル。これはアレキサンダーのサンダーが訛ったものだ。じゃ、また来年。今度は弟のチェリスト、アダムを連れてくるんだぞ。 もっと見る
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