2016年9月19日 (月)
パリ国立高等音楽院イヴ・アンリ教授レクチャーリサイタル

今日(9/18)はうちのSalon Classicにショパンがやってきた。迎えたのは彼の親友、画家のドラクロワだった。そんな関係を思わすイヴ・アンリと私の仲だ。イヴ・アンリはあのショパンの恋人、ジョルジュ・サンドの住処、ノアンに別宅を持つ有名なピアニストで、フランス文部省より「芸術と学問騎士勲章」を二つも受賞した誉れ高い、私より二回り若い大音楽家である。しかし極めて気さくな男で、4年前に知り合ったその日から有馬温泉に一緒に出掛けて温泉に浸かった仲だ。私はフランス語などできないが、とにかく波長が合うことは互いに合った瞬間から認め合ったようだ。

とにかく、かれのピアノ演奏は素晴らしい。文句なしにいい。優美で流麗であり、聴く人を恍惚状態に陥れるほどの魔力を放っている。夢見心地の旋律は、聴く人を一瞬にして惹き付ける。本当に美しく甘く、そして一抹の切なさと不安をないまぜにして、恍惚とした極上の旋律が絶え間なく流れて行く。こんな美しい旋律がこの世にあっていいのかと思うぐらいである。

彼と今晩一緒にワインを傾けながら話していると、パリ市内にある彼の自宅から徒歩2分のところにサロン・ロマンティークという45名しか入れない音楽サロンがあるらしい。うちのSalon Classicとかなり似ているという。ショパンの時代、特にピアノの詩人と言われたショパンは好んで小さなサロンで繊細な音を出すプレイエルという名のピアノで演奏をした。今日はイヴ・アンリ氏のレクチャーリサイタルで、ノアンで暮らした歳月に作曲した曲を、プロジェクターでノアンの光景を写しながら演奏した。画家のドラクロワがショパンを愛したように私はイヴ・アンリーをこよなく愛す。アンリーがこの11月にリリースするCDのジャケットに私の油絵を使う予定と今日言ってくれた。大変名誉なことである。

img_2787

 

img_2804img_20160919_0001_new