2014年8月20日 (水)
仁賀 環(ピアノ)&シャンドル・ヤヴォルカイ(ヴァイオリン)伴奏:霜浦陽子 ジョイントリサイタル

 

Salon Classicで8月19日(火)18:30から始まった。シャンドルがこのホールをヨーロッパの昔のサロンのようだと褒めてくれた。そこに60人の観衆がつめかけてくださった。

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最初に現れたのは仁賀 環さん。23年に及ぶフランス留学(パリ国立高等音楽院卒)から帰国しての初演奏会。曲はショパンの舟歌Op.60。 キラキラと光る波間に浮かぶ小舟、たゆとうとした、のどかな風情が漂う。長いフランス生活にもかかわらず日本の情緒を保ち続けた彼女に相応しい曲だった。… 曲は変わって次はシューマンのクライスレリアーナ。8楽章からなる長い曲。ロベルト・シューマンが熱烈に恋したピアノ教師の娘クララ、しかしその父親の反対に会い、文通もままならず、二人が想いを通わせるのは音楽を通じてだけ、ロベルトが「クライスレリアーナ」に託してクララに熱い想いを語ると、クララはその中に自分を発見して微笑むのだった。

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さて次はヨーロッパ中を沸かしたシャンドル・ヤヴォルカイ。なるほどその人気の秘密が解るような気がした。あの憎めないおおらかで朗らかな表情。ロマの血が騒ぐのか。大きな身体から心臓が飛び出してヴァイオリンに化けたのかと思うほど心の音だった。とにかく弦の上を走る弓さばきの速さの速いこと速いこと。まさに超絶技巧だ。その間に紡ぎ出される千万色の音。「艶」という字が示す通り豊かな色だ。これが最初に奏でたタルティーニの「悪魔のトリル」か。”神は細部に宿り給う”というが、まさに彼のヴァイオリンには神も悪魔も棲んでいる。彼は本当に音のマジシャンであり音のアクロバットだ。

クライスラー 愛の喜び、愛の悲しみ サラサーテ  序奏とタランテラ サラサーテ  カルメン幻想曲 サンサーンス 序奏とロンドカプリツィオーソ の他に

アンコールの大サービス エルガー   愛の挨拶 サラサーテ  チゴイネルワイゼン モンティ   チャルダッシュ

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彼のレッスン風景も見た。もの凄くエネルギッシュでダイナミック。 生徒さんにはいい勉強になると思った。

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