2016年1月8日 (金)
個人宅でのサロンコンサート

今日は昼からある個人宅のベヒシュタインピアノのある広く綺麗な客間で寛いだサロンコンサートをさせていただいた。弾き手もピアノもともに喜び満足し合い美しい音色を奏でてくれた。最初のバッハのプレリュードとフーガでは部屋の最後部にいる私の眼前まで曲の幻がホノグラフのように彷徨い出てそれを私は掴みそうになった。また次のシューベルトの即興曲ではオレンジ色した満開の花園が目の前に現れ、艶のある花々の咲く光景は見事だった。ラヴェルのオンディーヌに至ってはコボッ、コボッとした少し高い、ゴボッ、ゴボッとした少し低い音がし、あざけるような笑い声が聴こえた。まさに水の精のオンパレードだった。次のショパンのバラードでは夜空に煌めく宝石の数々を見る想いがし、甘くセンチメンタルな気分になった。このような美しいイリュージョンを呼び覚ましてくれるピアニストも少ないが、それ以上にこのようなカラッとした音色を醸してくれた今日のようなベヒシュタインもそう見掛けない。非常に印象に残ったサロンコンサートだった。

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