2017年8月20日 (日)
安田英主(ひでかず)ピアノリサイタル

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弱冠28歳の安田英主(やすだひでかず)、桐朋から18歳でパリ国立高等音楽院に留学、ジャック・ルヴィエらに師事し国家資格のディプロマを取得したこの逸材は今日3時半からSalon Classicでピアノソロリサイタルを開いた。なかなか個性派で、見どころがあったし、いい勉強にもなった。

クラシック音楽がイタリアで花開いた18世紀前半頃のバッハとそれから200年が経ったソ連時代のプロコフィエフの二つを弾いた。その対比こそが今日の演奏意義だったと思われる。そこで私は私なりに考えてみた。18世紀の半ばのピアノはまだよちよち歩き、オルガンやチェンバロ、クラヴィコードが主流だったから、バッハも今日の演奏のように音量豊かではなく、もっと弱くもっと優しかったはず。それに引き替え、プロコフィエフの曲は何と強烈だったことか。産業革命を経て発達したピアノは現代と同じくホールに相応しい大音量を響かせ、その上ガンガンと鳴る“戦争ソナタ”はまさしく戦地の機銃掃射を思わす強烈なものだった。