2016年2月2日 (火)
宮崎剛コンサート・シリーズ2015 村上奈美(フルート)と宮崎剛(ピアノ)のデュオ
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宮崎剛 コンサート・シリーズ2015の最後を締めくくる村上奈美(フルート)と宮崎剛(ピアノ)のデュオが1月31日、午後2時からSalon Classicで行われました。私は残念ながら都合により出席できませんでしたが、当日のお客さんから頂いたレポートを下記させて頂きます。
宮崎先生の本番はいつも雨…といわれて(?) いますが、今日は快晴でとても気持ちの良いお天気でした。順番にお聞きした解説と感想を述べたいと思います。
1.ドップラー:田園幻想曲
優れたフルート奏者であったフランツ ドップラーの代表作である、ハンガリー田園幻想曲はフルートの豊かな音色と表現力がふんだんに織り込まれていました。冒頭のメロディは日本の民謡にも似ていて、小節(こぶし)を思わせるかのような細かい音の動きや息づかいが、まるで尺八の響きを彷彿とさせました。
後半には、爽やかな風のような澄んだ高音と華やかで美しいメロディが会場のグリーンの絨毯と相まって、まるで草原にいるかのような広がりを感じました。
2.ショパン:ノクターン作品48-1
ノクターンには穏やかな曲が多い中、この曲は、恋人ジョルジュ・サンドへの熱い想いが込められており、平安なだけの曲ではありません。
小さな音を楽しむかのようなショパンの静かな内面を表す曲想から始まり、情熱をぶつけるような後半へと、ショパンの狂おしい心情が心に響いてくる演奏でした。
3.ショパン:バラード第1番作品23
ショパンのバラード第1番はショパンが20才の頃、ポーランドに住むショパンの友達が作った物語をイメージして作られた曲だそうです。
その物語とは、リトアニアの王子が奪われた祖国を想い取り返すも命を落とすと言う悲しいお話ですが、ただ悲しいだけではなく、祖国を想う王子の心がとても気高く尊く感じられます。
また昨年、羽生結弦選手が演じた曲でもあり、震災にあった故郷を想う羽生選手と王子とが重なり、それをイメージして聴いたバラード1番とても素晴らしかったです。聴きながら物語が進行していきました。
悲しみ、迷い、怒り、希望、いろんな感情がピアノを通してビンビン伝わってきました。クライマックスで命を落とすシーンさえも荘厳で胸に響きました。ピアノならでは、また宮崎先生ならではの芸術だと思いました。
4.ショパン:序奏とポロネーズ作品3
ショパンが若い時の、技巧を駆使した作品。
本来はチェロの曲ですが、フルートの透き通った高い音色にも、チェロとは違う趣きが感じらました。のどかな部分はフルートとピアノが寄り添うように語り合い、激しい部分はお互いが主張しつつも溶け合い、駆け抜けるような演奏で、ショパンの歌的なフレーズと息づかいが見事に表現されていました。
5.フランク:ピアノとフルートのためのソナタ
元々はヴァイオリンとピアノのためのソナタでですが、フルートにも編曲されています。弦楽の曲をフルートで吹くのは息継ぎなど難しいところも多いのだそう。この作品はフルートは独奏、ピアノは伴奏、ではなくあくまで2重奏的に奏でられるのですが、お二人の掛け合いがなんとも言えず絶妙で、本当にワクワクさせられました。
アンコール1.モンティ:チャルダッシュ
アンコール2.リクエストコーナー
フルートの村上さんにも参加して頂いてのリクエストコーナーでした。
北国の春→思い出がいっぱい→神田川→クシコスポスト→北国の春→「アルルの女」よりメヌエット(withフルート)→歌の翼に(withフルート)