2016年11月7日 (月)
日本・ベルギー友好150周年記念演奏会(茨木市福祉文化会館オークシアター)

昨夜の茨木市福祉文化会館オークシアターは、一昨夜の華やかな神戸とはうって変って黒が目立つ粋でスマートな器楽演奏だった。舞台は荘重な緞帳で覆われ、それが上がると明るく照らされたベージュ色の舞台が現われ、その真ん中に黒光りするピアノが鎮座していた。弦楽器とピアノの中にあって今夜一人気を吐いたのはクラリネットだった。

最初はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ。ピアノとヴァイオリンの囁き合いが心の深みに触れ襞に触れた。そんな高雅な心に次に落ちたのはシューマンのピアノ四重奏曲の弦滝だ。この滝にわが心はこすられ、けずられ、かきむしられて浄化して行く。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが整然と一斉に奏でられる一方、それぞれの個性がいかんなく発揮される。なかでも日本側から参加した木越洋のチェロは底を打つような低音でアクセントを付ける。永江泉のピアノがみなを支えてまたいい。次はベートーヴェンのクライネット三重奏曲。先ほどまで痛いまでに滝に打ちひしがれた我が心や魂が森健太郎のクラリネットの叙情的で明るい音色で癒され、救われ、撫でられ抱きしめられた。最後のフランクのピアノ五重奏曲は昨日も触れたので割愛する。

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