2019年12月26日 (木)
海野幹雄(チェロ)&宮下朋樹(ピアノ)デュオ・リサイタル

今年最後のSalon Classicでのコンサートは昨日の海野幹雄(チェロ)&宮下朋樹(ピアノ)のデュオ・リサイタルで終わった。最後を飾るに相応しい濃厚な味を見せてくれた。

バッハの曲やシューマンの曲は比較的慣れ親しんでいるが、ブリテンの無伴奏チェロやグリーグのチェロソナタは非常に新鮮だった。今日の印象は後々まで残るだろう。

これらの曲の印象を言葉にするのはきわめて難しいが、ブリテンの曲を聴いているうちに、そのどこかおどろおどろした感じがロシアの画家、ワリシー・カンディンスキーの抽象画、コンポジションに通じるように思ったし、またグリーグの野性味のあるパワフルな曲を聴いているとスペインの画家、ホアン・ミロの抽象画やスイスの画家、パウル・クレーの絵が思い出された。明るさよりもむしろ内面的な深遠さを漂わすある種の暗さがこれらの曲にも絵にもある。そこが印象的で私の好みだった。