2016年10月22日 (土)
福間洸太朗ピアノリサイタル  三大楽聖のキセキ~幻想~

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今日(10/21)は18時よりSalon Classicで福間洸太朗氏のピアノリサイタルがあった。さすがパリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際ピアノアカデミーで学んだだけあってその迫力は違った。追っ掛け人気のあることも道理だ。今日は三大楽聖のキセキ~幻想~と銘打って、モーツァルトの幻想曲Kv397と475、ベートーヴェンの幻想曲Op.77と『月光』、休憩を挟んで、シューベルトのグラーツ幻想曲D.605aとさすらい人幻想曲D.760だった。まことに魅力満載のプログラムだった。

モーツァルト曲の美しさは人間レベルで味わう美というより神様レベルで味わう美だ。こんな重厚で荘厳な曲を30歳未満で書き上げたとは!動と静、陰と陽で作るファンタジーとドラマをたっぷり聴いた。私の受けた印象カラーは赤紫だった。

ベートーヴェンの名言に「苦悩を突き抜けて歓喜にいたれ」というのがあるそうだが、まさにそれだった。ベートーヴェンが聴覚障害を感じ始めたのは28歳ごろで、この『月光』が作曲されたのは30歳、音楽家にとって致命的な聴覚障害を乗り越え、突き抜けて作曲したのがこの曲。それだけに曲終盤はこの世の全てが崩れ落ちるかのように音楽が衰退し、そこから一気にエネルギーを爆発させて終わる。これぞ歓喜である。印象カラーは青黄だった。

シューベルトが有名な歌曲「さすらい人D.489」を作曲したのが、1816年10月、ちょうど今から200年前。この曲の中に「私はどこにいてもよそ者だ」というフレーズがある。これを単一モチーフにして切れ目なく劇的に展開していくのが、この「さすらい人幻想曲」である。この曲が作曲されたのはシューベルト25歳の時。彼は寝ても覚めても新しいメロディが次々に頭の中に流れていたそうである。印象カラーは橙灰。