2020年11月9日 (月)
藤森亮一(チェロ)&横山美里(ピアノ)デュオ・リサイタル

 

今日(11/8)は、19世紀初頭のウィーンのサロンに自分がいるような錯覚をした。ハプスブルグ家の貴婦人然とした横山美里と貴公子の藤森亮一、この二人のコンビが、今日はベートーヴェン中期の作品チェロソナタ第3番とショパンの数少ないチェロソナタをヨーロッパ風の(と思っている)Salon Classicで演奏したからだ。

ベートーヴェンを聴いているうちにひとりでに曲が藤森の容貌に思えてきた。何かを内に秘めたような壮大で希望に満ちた輝いた顔、そこに優美だが威厳のあるピアノの横山の顔が重なった。次はショパン、今度は横山の容貌が先にきた。その貴婦人然とした顔は夢想的で、ロマン的な高揚感で輝いた曲そのものだった。ショパンは自らが華やかなピアノを弾くから、同じく華やかなヴァイオリンよりも低音で包容力のあるチェロを好んだのだろう、それが今度は藤森の顔に思えてきた。

ソナタとは別に弾いた横山のピアノソロ、ショパンの「舟歌」に心底痺れた、

なお、左の壁に掛けた30号の絵はこのお二人と読響の小森谷巧コンサートマスターの三人で作るThe Grand Trioの演奏ぶりを私が10年前に描いたもの。

 

~~~プログラム~~~~~

ベートーヴェン:  モーツァルト「魔笛」より「恋を知る男たちは」の主題による

7つの変奏曲 変ホ長調 WoO 46

ベートーヴェン:  チェロソナタ第3番 イ長調 Op.69

第1楽章 Allegro, ma non troppo

第2楽章   Scherzo : Allegro molto

第3楽章   Adagio cantabile – Allegro vivace

~~~~~~~~(休憩)~~~~~~~~

ショパン   :   舟歌 嬰ヘ長調 作品60(ピアノソロ)

ショパン   :  チェロソナタ ト短調 Op.65

第1楽章    Allegro moderato

第2楽章    Scherzo : Allegro con brio

第3楽章    Largo

第4楽章    Finale : Allegro