2018年3月25日 (日)
西川悟平コンサートとトーク

悟平(ゴメン、呼び捨てで、でも“君”や“さん”をつけるよりピタっとくる)を見、話していると、この世の存在と思えない。地上と天上を行き来している奇天烈な半宙半人の感がする。彼の中には不思議な虹の帯が貫かれていて、「アリガト」と書いた一方の端は地上に、夢と書いた他方の端は遥か彼方の天上に繋がれている。だから夢を描きながらアリガトを口にすると嘘のように夢が叶ってしまう。二人の泥棒に入られホールドアップされながら長時間泥棒と話をし、ピアノを聴かせてやり、ついにはカーネギー大ホールの特等席にその二人の泥棒殿を招待してやる、こんなにわかには信じられないことが起こるのだ。またピアニストの生命である指が動かなくなり懸命のリハビリの末、7本指で弾いたら、ニューヨーク市長公邸に呼ばれ、それが伝わって世界的大富豪のロスチャイルド家に呼ばれ、それが伝わると今度はハプスブルグ家に呼ばれるという世にも不思議な物語を繰返す。20年程前、大阪南のデパートで頭巾を被り和菓子を売っていた悟平は、これからどうなっていくのか。指が動かないという不幸にすら感謝を忘れず、アリガト、アリガトを口にするこの男の虹の帯は天使に導かれ夢実現となって地上に帰ってくる。

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