2015年7月6日 (月)
2015年7月5日 David Korevaar Solo Recital

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いよいよ明日帰国するディヴィッドの最終日の昼のリサイタルはオールショパンプログラムのソロ演奏だった。Salon Classicが19世紀ヨーロッパのサロンに想え、40名ほどの聴衆の前で弾くディヴィッドがショパン自身に見えてきた。静かで優しく、柔和、優美、華麗、憂愁、夢想的、壮麗、魅惑的、抒情的、輝く高貴さ、時には激烈な感情の表出、色彩的とあらゆるこれらの形容詞があてはまる。それらの甘い響きがいつまでも余韻を残す。強弱、高低、緩急自在に弾く指は鍵盤の端から端へ目にも止まらぬ速さで走り、暗譜した表情は斜め上を眺めて夢想したり鍵盤の上に落ちたりしている。きめ細かく紡いでいく音はまさしく音のパレット、絵画での色濃淡がものいうように音も強弱の間の中間音が美しい。実は私も負けずに数日前にロマン派を想わすような抽象画を描いた。もちろんショパンを意識してのことでピアノの傍に初めて飾り、ディヴィッドの音を聴きながら自分の絵を眺めていた。どうも哀愁を帯びた音に対応しそうな紫が今一つ不足しているように感じたが、視覚的に私がショパンをどのように感じているか大体のところはお解りいただけるだろう。

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