2019年4月28日 (日)
The Spring Joint Recital 客演:イヴ・アンリ教授

いよいよ平成最後のコンサートとなった。少し肌寒く感じる朝だが今日は天が美しい天然のピアノを弾いている。ホールから見える空は春の明るい陽射しに照らされ眩しいほどだったり、雲に遮られて薄っすらと翳ったりと青さも白さも一様ではない。新録の山も薄みどりや黄緑に彩られ、ヌメヌメとした赤茶色が芽を吹けば艶々した深緑色が照り輝いてもいる。下の小公園では紫、青、赤、黄の花々があらゆるグラデーションを見せ、家々の屋根すらも柔らかい光沢と仄かな陰影を放っている。その一貫した色調はあくまで春の演出である。天然美に似た美しいピアノを今日のピアニストたちは響かせてくれるだろうか。ときにダイナミックにときにデリケートにあるいはドラマチックに緩急の差を見せてくれるだろうか。

ジョイントするみなさんと客演のイヴ・アンリ教授の違いは昨日も言ったが、もう一つを一言でいうとみなさんがピアノを弾いているのに対しアンリ教授は曲を弾いていることだ。それは技術でなく曲そのものがもつ味を出すことだろう。