2014年1月4日 (土)
2014新春New Home コンサート

David Korevaar Piano Recital
2014年1月3日(金)14:00~

芦屋市岩園町の新居にアメリカ人ピアニストDavid Korevaar氏を迎えてホームコンサートを催した。約20名の客が来て生演奏を楽しんだ。ホールとは違う居間の暖かい雰囲気の中で1923年製NYスタインウェイグランドピアノが深く優雅な音を響かせる。
   
   最初の曲はバッハ(1685~1750)のパルティータ第4番
   ニ長調 BWV828(1730)
     新年に相応しく今年こそ平和であれかしと祈りを込めた
     ような高尚で歓喜に満ちた響きが冴える。
   次はガブリエル・フォーレ(1845~1924)の曲の数々。
   バルカローレ第5番 Op.66、ノクターン第6番 Op.63
   バルカローレ第8番 Op.96
     繊細で情緒的、そんな格調高い調べが続く。フォーレほど
     多く(13曲)の舟歌(バルカローレ)を作った者はいない。
     舟を漕ぐ青い波間に太陽の光がキラキラと照るような清冽な音が
     快く新年を祝うかのように印象的に響く。
   次にフレデリック・ショパン(1810~1849)の曲
   ノクターン ハ短調 Op.48 第1番、幻想曲 Op.49、
   子守唄 Op.57、ポロネーズ 変イ長調 Op.53
     お馴染みの曲ばかりだが、さすがショパンは詩人、飽きない。
     幻想曲の憂鬱な「雪の降る町を」のような調べは冬を暗示し、
     悲惨な調べだが、最後のポロネーズは逆に「汽車、汽車、シュッポ
     シュッポ」と小気味よく明るい。今年のアベノミックスもこのよう
     にあって欲しいもの。
   アンコールにはドビュッシーの「月の光」。淡く清らかな曲だった。

ディヴィッドは作曲家の生涯期間をプログラムに書き込んでいたが、これは故意だろうか。バッハはともかくフォーレもショパンも明治維新前の生まれ。私の曽祖父の時代であり日本ではまだちょんまげ時代、この時期にこんな甘味な曲がもう流れていたとは!19世紀の心の豊かさを今こそ取り戻したい気持ちに駆られた。

写真 (1)