2016年1月4日 (月)
2016 New Year Home Concert

今日一月四日は午後一時半から自宅で新年ホームコンサートを催した。2日に来日したディヴィッド・コレヴァー氏が客演である。

周囲の窓からカーテン越しに冬の柔らかい自然光が差し込み、黒いピアノの上に白く落ち、居座った2ダースほどの聴衆を淡いいぶし銀の空気で包んでいる。それはどこかフェルメールの世界にも似て、密室のホールとはまた違った薄明るい開放感のあるアトホームな雰囲気を醸している。演奏が始まるとカーテンの一部が閉められたが、なお明るい。お正月明けにこのような新年ホームコンサートが開けること自体が嬉しいことである。

同じ音楽でも聴く場所と雰囲気によって味わいが違う。ラウンジとダイニングとキッチンを一つにした30畳弱の空間でいわばお仲間たちと一緒に聴くクラシックは一人で聴いたり大小ホールで聴くのとは違って聴衆同士が家族に思え、音楽を聴く以上の喜びを与えてくれた。

今日のプログラムは、岩本美子と岡崎尊子がモーツァルトのソナタKV521第1楽章とドヴォルジャークのスラブ舞曲よりOp.46-1、Op.72-2を弾けば、渡真美がハイドンのピアノソナタ第62番Hob.XⅥ/52を弾いた。続いては森上芙美子がショパンのワルツ4番Op.34-3、6番Op.64-1、7番Op.64-2、5番Op.42を弾き、最後に客演のディヴィッド・コレヴァーがショパンの舟歌Op.60、ノクターンOp.15-2、スケルツォ第4番Op.54とアンコール曲にシューベルトを弾いた。

ピアノを聴いている私が今日かってにつけた音楽用語がある。音楽に素人の私が生意気にもつけた不遜な用語で恐縮の至りだが、そう感じたのも事実なので感じたままを述べさせてもらう。それは音に起きているというかタテに立っている音と寝ているというかヨコになっている音があることである。姿勢と同じで立っている音は濁りがなく縦に深く鮮明でクッキリしているが、寝ている音はいささか平板で横にひしゃげ若干濁りも感じる。それはピントのあった写真とピンボケの写真を見る思いだった。

終演後はお正月に因み、ワインで乾杯、自己紹介の後、小一時間ほどみな思い思いに歓談し、楽しいひとときを過ごした。

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