2021年1月7日 (木)
New Year Concert 2021 客演:広田勇樹

一昨日に引き続き昨日(1/5)も広田勇樹君客演のニューイヤーコンサートがありました。

今日は裏話として演奏者の立場から生演奏をする良さを聞きました。お客さんを目の前にして、特にこのぐらいの大きさのサロンで奏でると、お客さんの息遣いや熱気がじかに伝わってきて自然と自分の演奏にも熱が入ります。それが相乗効果を生みますという話でした。ライブのために誰もいないホールでいつも通り仲間と室内楽をしても何かが足りない感じがするものですと演奏者がいいましたが、その通りだろうと思いました。

 

今日のプログラムの一つとしてシューマンの「ピアノとチェロのための幻想曲集Op.73」がありました。シューマンはショパンと同年(1810年)生まれのロマン派、この曲の初演は1850年1月14日とあります。ちょうど今から171年前です。当時の日本を思い浮かべますと、彼らの生まれた頃は日本では町人文化が発達し、俳諧の小林一茶や東海道中膝栗毛の十返舎一九が活躍していた頃です。また1853年にはペリーが浦賀に来航してきます。日本が欧米化への道を模索し始めた頃、すでにかれらはこの曲を楽しんでいたわけですが、私たちはそれを今楽しんでいるのです。

私にはショパンが菫色に見えシューマンは薄紫に見えます。それだけシューマンには哀愁色が漂います。

今日は新年が明けたところですから、もう少し長くしゃべらせていただきます。このSalon Classicの建物が出来て昨12月でちょうど10年になりました。今年3月11日は東日本震災から10年目に当たりますが、TMCJ(The Music Center Japan)がSalon Classicのこけら落としをしたのはその翌日の3月12日で、われわれも10周年という節目の年を迎えます。

世は新型コロナで元気がありませんが、このような時代だからこそもっとクラシック音楽による癒しがあってもよいと思います。今までクラシック音楽なんか聴いたことがないといわれるような方々にもっとクラシックの良さ、楽しさを味わってもらうべきではないでしょうか。私たち夫婦が関東に住んでいたころ、近くの建築家の方がうちのサロンに来られ、クラシックを生まれて初めてお聴きになりました。その人は演奏後、感動抑え切れない表情で、「生まれて初めてクラシックを聴きました。クラシック音楽ってこんなに素晴らしいものだとはつゆぞ知りませんでした」と感想を漏らされました。

私自身、クラシック音楽に興味を持ったのは定年後で、およそ音楽の素地、素養はありませんが、それだけになぜもっと音楽家の人たちはクラシックを皆さんに易しく語り、多くの人々をひきつける努力をされないのかと不思議に思ってきました。TMCJはクラシック音楽の振興と普及を掲げて立ち上げましたが、これからはもっと目に見える形でその使命を果たさなければと新たな思いでおります。

以下は20年ほど前、私が定年直後に当時の若い方々とクラシック音楽に関して交わした会話記録です。参考にしてください。

このホームページのinformation欄、「クラシック音楽って」をご覧ください。