2012年4月14日 (土)
Daniel Rubenstein Violin Recital

Piano 横山美里 山口美穂

2012.4.14(土) 18:30    Salon Collina

 
プログラムの説明をする美里さん     ピアノは山口美穂さん
 
ピアノソロの美里さん          ピアノは美里さん

プログラム
モーツァルト: ヴァイオリンソナタ ト長調 KV301  ピアノ 山口美穂
ショパン:    ノクターン 変ニ長調 作品27-1 ピアノソロ: 横山美里
R.シュトラウス: ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 作品18 ピアノ: 横山美里
ヴィエニアフスキー:華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 作品4ピアノ: 山口美穂
アンコール曲: ポンセ: エストエリータ

コンサート三日目の今日は一日中しとしとと降る雨、しかしサロン内は多くの聴衆の温かいムードに包まれた。

モーツアルトのヴァイオリンソナタは可愛い、優美な曲でヴァイオリンとピアノが美しいハーモニーを醸した。昨日のチェロと異なり、光沢ある絹地の質感がした。チェロも好きだがヴァイオリンもいい。ショパンのノクターンはしばしば耳にするが、横山美里のピアノソロはまた格別。彼女が弾くとピアノがピアノでなくなる。まるで人間のように音に足が生えてこちらに来てしまう。品格のある音がしみじみと人生を語り始める。落着き払ったそんな音にまるで恋をしたようにぞっこん惚れ込んでしまった。今日の圧巻はリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリンソナタだった。筆者はこの曲を初めて聴いた気がする。非常に有名な曲だがあまり演奏されないそうである。それも道理。優秀なヴァイオリニストとピアニストが揃わなければ演奏できないほどのしろものらしい。今日はその意味で役者が揃っていた。ヴァイオリンもピアノも勇壮な出だしで始終ピアノが吠え男性的。孤独な男一人、強い意志力でわが道を行く、鋼(はがね)の美しさだ。やがてそれはしんみりとし男の寂しさ、侘しさを感じさせる。その時、ピアノがハープのような音色を出した。またピアノがどーん、どーんと鳴る。ヴァイオリンとピアノの格闘技が始まった。美醜を越えた美の迫力に今日は法悦を感じた。ヴィエニアフスキーの曲は曲名通り華麗そのもの。ダニエルの左右各手の弓さばき、指さばきを近くで見ていると人間技とは思えない。それを操っている脳は一体どうなっているんだろう。実に不思議だ。