2012年1月6日 (金)
The New Year Concert  ~協奏曲の夕べ~

指揮: 小森谷 巧  Divertiment Tokyo

2012年1月6日(金) 19:00開演~
栄区民文化センター「リリス」ホール

プログラム
1.  モーツァルト: ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲
変ホ長調 K.364

ヴァイオリン 高原久実 ヴィオラ 山中まりえ

2. モーツァルト: ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414

ピアノ 霜浦 陽子

3. モーツァルト: ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271

David Korevaar
David Korevaar が新年早々にやってきたのは念願のコンチェルトをやるためだった。コンチェルトとはラテン語で競争すること、イタリア語で一致することを意味するが、日本語では協奏曲と訳される。つまりオーケストラの伴奏をバックに独奏楽器であるピアノやヴァイオリンが華やかに活躍する演奏である。今日のコンチェルトはどれもモーツアルトの作品で素晴らしい演奏だったが、ここではDavidの演奏についての感想だけに絞る。
モーツァルトは1756年生まれで、フランス革命の起こった1789年の2年後に亡くなった。先輩のJ.S.バッハやヘンデルの曲は知っていても、フランス革命後から活躍し出した後輩のベートーヴェンの曲は知らない。まだ宗教音楽色濃厚なこの時代に、このような大胆で新鮮な、また規模の大きい、勇壮かつ気品に満ちた優美な曲を作曲するとはまさに天才である。いつもは読響のコンサートマスターとして知る小森谷巧氏のしなやかな身のこなしによる指揮ぶりとDavidの手指、腕、上半身の洒脱な動きに目を奪われながら、黒いアコースティックな空間に時間という糸で紡ぐ色彩豊かな管弦模様とその中心で燦然と輝くブラックオパール的なピアノ模様を見た。