2019年7月29日 (月)
The Summer Joint Recital ニコラ・デルタイユ氏(チェロ)をベルギーから迎えて

昨日に引き続き今日(7/28日)も昼、夜ニコラを囲むコンサートがSalon Classicであった。

昼はブラームスのピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8が圧巻、その他にショパンのピアノがあった。夜はバラエティに富んだ「真夏の夜の夢」、その“夢のあとに”の印象を述べたい。

昼間のブラームスフィナーレ、バイオリンの透明な水、チェロの白い水、ピアノの碧い水が一斉に放出し中央で渦が回っている迫力だった。

夜、ニコラと長田が奏でる“愛の讃歌”が夏の暑さを忘れさすようで私には特に印象的だった。 次の岩崎のソプラノ、シューベルトのコミカルな解説に続いて派手にならない抑え気味のジェスチャーで歌う、その様に好感が持てた。ニコラと松田の演奏では涼しげな“モルダウ”、うっとりする“夢のあとに”、懐かしい“ロンドンデリーの歌”らで観客の表情も柔らぐ。最後は昨日と同じベートーベンの「街の歌」だった。クラリネットの井上が三本指を上げて三楽章の20分ものだと前置きして始まった。街をそぞろ歩きしていたら洒落たSalon Classicに出くわした趣、楽しく聞いた。クラリネットの、明るいが少しくぐもったダークな音色に、チェロの、かんなで削ったばかりの木肌の赤みが映り、そこにピアノの、黒光りする空まめ大粒音がアクセントをつけた。そんな演奏を堪能した。演奏後、井上が流暢なフランス語でニコラと会話を交わした。今晩の客は老若男女バランスしていて爽やかで和やか、いいムードのコンサートだった。