2016年6月27日 (月)
「地中海の風」ペルシャ、ギリシャの音楽

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今日(2016.6.26)は西宮の芸術文化センター小ホールでジャン=ギアン・ケラス&フレンズの珍しいコンサートを聴いた。タイトルは「地中海の風」、(ペルシャ、ギリシャの音楽、チェロと民族楽器が出会う時)とある。舞台に登場したマスクはどれもこれも西欧のそれではない。黒い顎鬚などを見ているとギリシャ正教の司祭かユダヤ教のラビに思えてくる。チェロが静かに、静かに語り出した。哀愁を帯びている。まるでか細い尺八だ。アルプス以北の音楽に慣れた耳には、これが本当に地中海音楽なのかと怪訝に思うぐらいだ。次はライア。古代ギリシャの神々に発するこの楽器は音こそ小さいが、この音が醸す、ホール全体を覆うような宇宙的雰囲気はギリシャの神々を包み込むように典雅だ。次はイランの太鼓のザルブとダフ。二人の奏者が両手10指を小動物のように動かして、しなやかに小気味よくリズミカルに撫で、つつき、叩く。古代ギリシャ文化がヘレニズムで東方の古代ペルシャ文化と融合し、また後にビザンチン文化となってアラブイスラム文化と融合したことを思うとき、この地中海の風は興味津々、最後の方の演奏ではベリーダンスを見ながらアラビアンナイトの一夜を過ごしている気分になって、実に楽しかった。