2019年4月2日 (火)
どうして英語はうまくならないのか

昨日(4/1)は昼に新年号の発表がありました。その直後の2時から「私の英語上達法」の話をしました。私は昭和62年末から今日まで32年間アメリカの国内放送を日平均2時間聞いてきました。全体で30,000時間、生の英語を聞いてやっと先月の83歳の誕生日に一応のヒアリング完成をみました。新年号からは本式に国際情報として放送を聴きたいと思っています。

私たち日本人は英語に対して相矛盾した思い込みをしています。英語と聞けば目で追ったあの文法を思い出し難しいものに映っています。その裏返しかも知れませんが、海外に行けば耳から英語を聞いてすぐに上達するものと思い込んでしまいます。自分にできなかったことを子どもにはと海外に送ります。留学すればもう現地人並みにすぐにもなれるものと信じています。日本では英語の教え方が悪いといって自分の努力は棚上げのままです。

私たちが幼児の頃、どんなに言葉を覚えるのに苦労したか、少しも自覚していないので、自然に、簡単に覚えたものと錯覚しています。だからこんな錯覚も生じるのです。

言葉はまず聞いてそれを身に付けなければ読みも話しも書きもできません。生れて半年の赤ちゃんがお母さんの発する一言を体で覚えるのにどれほど苦労しているか知っていますか。(メェッ、メメと叱る語調で覚えるのです)一日に3時間聞いたとして、一週間で20時間、一年で約1000時間聞いて、入園、入学するのです。幼稚園に上がるまでには5000時間、小学生になるまでに7000時間も

これに比べて、英会話を週に高々10時間やって出来るなんて思うのはおこがましいです。

私は48歳の時、アメリカの大学の2週間夏期講習に行って散々な目に遭い、目が覚めました。それで51歳から日本の駐留軍向けの米語放送を聴き始め今日に至りました。

あるアメリカの本に、ピアニストも、チェスプレーヤーも、名バスケットプレーヤも、世界級になるためには10000時間が必要と言っています。英語も世界級(つまり母国人並み)になるにはそのぐらいの時間がかかるでしょう。発音機構も、語順も違う英語を51歳という高齢から始めたのですから30000時間ぐらいかかったのも当然視しています。

この体験を脳聴覚や意識・記憶の研究にからめて理論武装し、「どうして英語がうまくならないのか」を話しました。