2015年8月19日 (水)
2015.8.1 夏の夜の物語Brazil Samba Show(大阪・太閣園)

IMG_3872夏は祭の季節、盆踊りも、だんじりも、阿波踊りもみな心をときめかす。しかし、カーニバル、とくにリオのカーニバルと聞くと心がときめくどころか血や肉が踊り出す。そこで繰り出したのが8月1日夜のブラジル・サンバ・ショー(大阪・太閣園迎賓館ダイヤモンドホール)、広いホールに丸テーブルが30個ぐらい、一つを10人ずつぐらいが囲んでいる。正面のメイン舞台がよく見えるテーブルに陣取ったわれら一行、ブラジル料理の後、真剣な眼差しで舞台を眺める。駝鳥の羽飾りの豪華衣装に薄色の肉襦袢の身を包み、クレイトンとアンデルソンの二人の男が打ち鳴らすパーカッションのサンバのリズムに合わせて一斉に乱舞する舞姫たち。Musa do Carnaval 2015クイーンに輝いたタリー二はじめラナ、ナイヤラ、ビトリア、タイース、イザベルの面々。ダンスが終わると一人ずつ舞台から数段下りて客席のテーブルからテーブルへと練り歩く。われわれを悩殺せんとばかりにブラに包んだ大きな胸をさらけ出し、くびれた腰を振り、格好いいグッと締まった丸い二つの尻を出しながら、愛嬌を振りまく。赤が過ぎると青、青が過ぎると黄といった具合に衣裳が違うが、肌色も違う。白っぽいの、茶色っぽいの、黒っぽいのと日本人の黄一色とは異なる。

ブラジルはポルトガルの元植民地。白人のポルトガル人が移住し、サトウキビやコーヒのプランテーションに、また内陸部の黄金採掘に土着のインディオやアフリカの黒人を多数奴隷使役したことから、長い年月の間にそれらの白、黄、黒が混じりに混じってこのように多彩となったのだろう。サンバも元来はアフリカの黒人の踊り、ビートの効いたパーカッションに合わせて踊るリズミカルな踊りだ。日本民謡に合わせて踊るわれわれの情緒たっぷりの盆踊りとは大違いだ。やがて客席から次々とサンバの踊りに加われる群れが立ち現れた。舞姫に先導されて次から次へと長蛇の列が続く。サンバが終わるとあちこちで舞姫たちと記念写真を撮る姿が散見された。遠く南半球の冬から暑い夏の日本に来た官能的な美女と写したその一枚が忘れられない夏の夜の出来事となった。暑い夏もこの一瞬だけは吹き飛んだ。